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西村京太郎「十津川警部 アキバ戦争」

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読んでみた。

既に各所で突っ込み所満載との評価を受けているこの作品ですが、一応「アキバ」とついていることだし。
結果、特に面白くはありませんでした。
評判どおりツッコミを入れてナンボのモノのようです。
西村京太郎氏の作品ははじめて読みましたが、たぶんもう氏の作品は読まないかも知れない。


・がんばって取材されたようですが
メイド喫茶とか。
しかしその辺以外のアキバ・オタクに関する描写はフィクションであることを差し引いてもブっとんだ物であり、やっぱりアキバの素人には無理だったという結果のようです。
抱き枕を抱えたまま聞き込みをする刑事とかね、ありえません(^_^;)

・電車とか関係なくね?
「西村京太郎氏と言えば鉄道ミステリ」だそうですが。
新幹線やTXが出てきますが、ぜんぜん必要性を感じません。
ついでにトリックも面白くありませんでしたし。
アキバってでっかくタイトルに付けたんだし、電車はナシでも良かったのでは。

・読点が異常に多い
「どうやら、以前からの、仕様の、ようです。
しかし、黙って、読んでいても、なんか、息が、詰まりそうな、くらいになる、量ってのは、なんとか、ならないか。
「、」だけ、集めたら、結構な、ページ数に、なりそうな、勢いです。」

・「と言った」
「警部、私は犯人を許せません」
と亀井は言った。
「私もだよ、亀さん」
と十津川は言った。
「私もです」
と西本が言った。
「ちくわ大明神」
とhanpenは言った。
「私もですわ」
と北条刑事は言った。

・すんごくアッサリと終わる
これも以前からの仕様のようです。
かなり急な幕引きです、アニメ最終回を見ていて「こりゃどー見ても尺が足りない…」という感じそのままです。
しかもほったらかしの伏線がありすぎで消化不良な気分に悩まされます。

・素晴らしい経歴ですね
読み終わってもまだページがだいぶあり「おかしいな?」と思ったら。
それは著作リストその他本編とは関係ない内容で埋まっておりました。
なんかの記念らしい(出版社サイドの?)ですが、この分もお代に入ってるんでしょうかね?


こんな感じですので特にお勧めは致しません。
アキバをネタにした創作物はたくさんありますが、最近作られたドラマや小説はブームに乗っかるためだけの内容が無いモノと思ってもよさそうに思えてきました。



写真の背景ですが。
なんか、バリ島の神様らしいです。
by hanpenx | 2008-06-06 21:54 | アキバ


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