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AKIBA memory 2005~2007 箕原達朗写真展

AKIBA memory 2005~2007 箕原達朗写真展_e0051626_21342763.jpg

会場:アールジュネス秋葉原 AKIBA PLACE 4F
会期:2009/06/03(水)~2009/06/14(日)
時間:12時00分~18時00分 ※土曜日・日曜日は17時まで



例の写真展行って来ました(・∀・)
まぁエ○リ○ン乙とか言いたくなる方も居られるかと思いますが、まずは会場と写真家さんを分けて考えてみましょう。
つことで今回も箇条書きでGo!






・入り口には作家によるキャプションとギャラリー所有会社による今回の展示(作家さんとのコラボとあった)についてのコメント、場内撮禁なので展示風景は直接お伝えできません。
・展示は銀塩モノクロプリント、オーバーマットで額装(プリント自体のサイズは六つ切り位?)したのをレールに吊るす感じで40点。
・各作品に日付・使用機材・場面の説明的タイトルがあり当時の状況がわかりやすいです。
・プリントはご自身で手がけた様子、ネガキャリアを削って黒枠出したりパーフォレーションが見えるところまでプリントしたりと色々凝った跡が見えます。
・作品中初期の頃はフィルムのセレクトもプリントの調子も安定していませんが、2007年頃から安定して来るように見えます。
・撮影機材はライカ(バルナック(型は忘れた)・M4)やニコン(Sの確か復刻版やアイレベルのF)とクラシックなもの、レンズは準広角~標準あたりを中心に使用。
・被写体は人を含めた風景・人物のみというものが大半、前者はスナップそのものですが後者は声を掛けてポーズしてもらっているようなもの。
・いわゆる歩行者天国の全盛もしくは最悪の時期と呼ばれる頃の写真ですが、あまり「最悪」の要素が見えてこない切り口です。
・でもスク水社長(今どうしてるんだ?)withローアングラーズなどの写真もちょこっとあります。フェチさんがほぼ背景扱いなのは納得行かないw
・アキハバラ開放デモの一場面も紹介されていますが、キャプションに「秋葉原文化を愛好する人達のデモ」(←文書うろ覚え)とあったのが納得行きません。少なくとも当方の主観ではデモ現物を見る限り内容が無く他所から来た人か「困った人」達のバカ騒ぎでありました。
・アキハバラデパートがまだ営業中だった頃の写真もあり、こういう記録は結構嬉しいです。もっと以前から継続的に撮っていれば別の形で良い作品になれた気はします。
・最後にあるカットが事件当時の新聞(号外?)と駅前看板上猫に群がる人達というなんとも皮肉なショット、コレで展示のシメにしているあたりが上手いというかなんというか。
・会場内ではネットとは別に歩行者天国復活の是非を問うアンケート(一人一枚シールを貼る)と感想メモの募集(後で壁に貼り出し)。シール投票では復活賛成が50位、反対とどちらともいえないが10程度だったかと思います。ちなみに自分は「どちらといえない」(-_-;)
・会場ではNHK(テレビ)が取材中、会場風景や入場客へのインタビューを実施していました。自分もインタビューを求められたがお断りしてきました。当日外をウロウロしていた他社の皆さんよりははるかに紳士的対応でした。
・会場は例のエ○リ○ンがどうののアレですが、別に見に行って何か売りつけられるとか引っ張り込まれるとか全くありません、つか物販自体無い普通の写真展です。あんまり脊髄反射の拒否反応ばかりしないで、試しに見に行っても良いのでは。
・とはいえアマチュア(…ですよね?)作家さんが作品的意味も含めると超好立地で展示が出来るのは色々と出来すぎです、会場側との利害の一致があっての事と推測します(実際会場側コメントにコラボってありましたし)。
・実際事前にはネット各所のニュースに乗ったり取材も来ていた訳で、アマチュアレベルではありえない宣伝効果。当日は数名程度の客しか入っていませんでしたが、それでも作家本人とはまず縁の無さそうな人がふらっと入ってきて興味津々で見ていかれる状況はうらやましい限りです。
・全体の感想としては、ちょっと暗部が見え隠れするも「コスプレやパフォーマンスで盛り上がった楽しい歩行者天国」という感じにまとめた物だなと思います。作家さん本人も冒頭のキャプションではこのような「文化」の発展には賛同する立場であるような意見を言っていますので、そういう立場であれば当然こういう切り口になるかと。
・但し、マスコミによる印象操作であるとかちゃんとコスプレやパフォーマンスを理解しているのかという点には言及されておりますので、手放しでこういうのが全部良いと言っているわけでもないようです。でも正直歩行者天国で見かけたコスプレの大半は、真面目にやってる人から見ればかなりダメな部類と思いますしパフォーマンスの中には迷惑行為も含まれていたことは印象に残っております。
・銀塩モノクロでやった理由が美しい事とフィルムに焼き付けることが大事、みたいな感じで書いてましたが自分にはちょっと理解できませんでした。当方の場合フィルムも時々使いますが、秋葉原でスナップするなら数とスピードが欲しいのでデジタルという考えです。
・そーいや芳名帳書いて来ませんでした、やっぱりあそこのカウンターで名前を書くのはこw(ry
・そして駅前の皆さんは今日もげn(ry

こんなところでございます。
賛否両論あるとは思いますが、「アキバを撮る人がアキバで展示が出来た」という事は評価できると思います。
by hanpenx | 2009-06-09 21:43 | アキバ


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